介護職員さんからよく聞くのですが、
「人は死ぬ数日前に誰かがお迎えに来るらいしいですよ」って。
私はホラー好きなのですが、幽霊のたぐいは一切信じないという変な思考の持ち主。
つまり、映画や小説などで幽霊を怖がる分には娯楽として楽しいのですが、現実世界で実際に幽霊を見たとか言われると「そんなわけないじゃん」「幽霊なんているわけないじゃん」と冷めてしまうんです。
だから、最初その話を聞いた時には、はあ、また見えるとか言ってる。介護職は疲れるからなあ・・。しばらく休んだほうがいいのかなあ。
とかって、失礼な事を考えたものです。
ところが、歳をとってきて人の死に係る経験が多くなってくると、そういう話を聞く機会が多くなってくるんです。
ご家族などが「うちの婆さん、死ぬ数日前から、死んだ爺さんが見舞いに来たと言って喜んでいて。これってやっぱ迎えに来ていたんですかねえ?」
って。
家族にはお爺さんの姿は見えないけれども、お婆さんはにこにこしてお爺さんと話している。
何だか怖いような、それでいて安心するような。
それで、よくよく色んな遺族の方にお話を聞いてみると、半数近くの方が「お迎えに来ていたようだ」と言われる。
人によってお迎えに来る人は様々だけれど、大抵はもうお亡くなりになっている方が多いようですね。
がんで亡くなる前日に急にパッと目を開いて「小さい頃に死んだ息子が迎えに来た」とか。
また場合によっては、亡くなった人がお迎えに来るのではなく、知らない人(神様?仏様?)がお花畑のような所でおいでおいでをしている。
みたいなこともあるようです。
これはよくある現象のようで、
突然死ではなく、病気などで徐々に衰えてお亡くなりになる人に対しては高確率で現れるらしいのです。
これ、皆様はどうお感じなられますか?
やっぱり、霊は存在していて、お亡くなりになる前にお迎えに来ていると思いますか?
うん、そう思ったほうがしっくりくるかもしれないですよね。
真実は誰にもわからないし、それのほうがいいかも知れません。
ただ、幽霊いない派閥の私としては、
人が徐々に死に向かって行く際には、脳の機能も衰えてくると思うのです。
その際に脳が見せる優しい幻覚ではないかと思うのですが・・、夢が無いですかね^^;
無理に難しく言うなら、脳の機能が低下する際にある一部分の知覚が反比例して活性化する、みたいな感じでしょうか。
いずれにせよ、死に近づいて行く人にとっては、悪いものではなさそうですし、それが見える事で安心感を得られるのなら、いいですよね。
私の場合には、誰が来るのかなあ。こんな私にも優しくしてくれた爺ちゃんが来ると嬉しい、です。
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